学び人夏週間
……友達、か。
山田くんにとって、私は単なるクラスメイト。
話こそするようになったけれど、携帯の番号を交換したわけではないし、“友達”といっても個人的な付き合いは何もない。
私なんて、その程度の存在なんだ……。
思いは募る一方だが、これ以上どうやって彼に近づいていいかわからない。
主人公は仲直りした友達に、もう一度山田くんへの気持ちを相談をしてみる。
友達は、今度はちゃんと親身になって聞いてくれた。
友達の協力もあり、主人公は山田くんと個人的に連絡を取れるようになり、なんとデートまで取り付けることに成功。
応援を受けて勇気を得た主人公は、山田くんに告白をする。
「私、山田くんが好き」
しかし、山田くんの反応は。
「そんなの、きっと錯覚だよ。この間助けたことがきっかけで、一時的に俺がよく見えてるだけなんじゃないかな」
自分の気持ちを信じてもらえなかったことが悲しくて、悔しくて。
家に帰り、泣き崩れる主人公。
泣いてスッキリすると少し冷静になって、山田くんは私ができるだけ傷つかないよう、自分を悪者にしてくれたのだと思い直す。
そして自分に魅力が足りなかったのだと、山田くんを諦めることにする。
(泣きドコロその1)
次の日、席替えでとうとう山田くんと席が離れてしまう。
そして隣にはイケメンくんが。
しばらくして再度イケメンに告白され、主人公は山田くんへの思いを封印するためにOKする。
イケメンとの初デートで、運悪く山田くんに遭遇。
主人公の山田くんへの思いに気付いているイケメンは、彼に食ってかかる。
山田くんも売り言葉に買い言葉で、二人のやり取りは口喧嘩に発展。
「お前、山田のくせに!」
イケメンくんのこの言葉に主人公がキレて、ビンタを一発。
そしてイケメンくんを置いて、山田くんの手を取り逃走する。
「私、やっぱり山田くんのこと諦めきれない」
困惑する山田くん。
困惑する山田くんに困惑する主人公。
二度目の告白に、山田くんの反応は。
「ごめん」
(泣きドコロその2)