月夜にヒトリゴト
残酷な仕打ち
幼馴染である、私と圭亮。

幼い頃から、山村圭亮という人物を知ってるつもりでいた。
そして、圭亮もまた、福永藍子という、旧姓のままの私を、ちゃんと知ってくれてると思っていた。

信じきっていた。
心のそこから全部。

圭亮は、そんな人ではないと。
ちゃんと向き合ってくれると。

私を受け止めてくれると。
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