鳥籠のドルチェ


それが何故なのかも解らない


けれど自分を育ててくれた親父様の言いつけを破るような真似は

マリンには出来なかった



―神様―…、マリンも外で遊びたいのです…。




いつの間にか独りになってしまった礼拝堂で、マリンは心の中で呟いた



窓の外では街の子供達が、元気に走り回っている


マリンは子供達の楽しげな声から逃げるように礼拝堂を後にした












マリンが向かうのは教会内にある図書館



高い天井まで本がギッシリと入っていて、はしごを使わないと上にある本は取れない


魔法や妖精、冒険などのファンタジーものが特にマリンのお気に入りだった



「えっと今日は―…」


自分の手が届く場所は.ほとんどの本を読んでしまったため

はしごを登りながらお目当ての本を探す




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