学校トランプ
「山内真央…携帯は駄目なのに。まぁ、救出が早いか、絶望が早いかはお楽しみね」


少女は小結と萌香の映るモニターと、夏帆たちの映るモニターと、凶器を持った女の子の映るモニターを見た。

凶器を持った女の子は…あぁ、あの子ね。

少女は見覚えのある女の子を見て安心した。

この子には罪を背負ってもらわないと。

卒業、出来ないもの――



プルルルル――――


『もしもし、真央??』


「お姉ちゃん!!」


梨央の声を聞いて真央は安心した。


「あのね…」


今までのことを話した。


『真央…嘘じゃ、ないのね?』


梨央はいつも自分を信じてくれる。

真央にとって一番心強い味方だ。


「うん…どうしよう、お姉ちゃん…」


『開始したのは10時なの?』


「うん。あと…22時間」


『真央、どこかに隠れて。あたしは主犯格を見つけてみるわ』


「お姉ちゃん…ありがとう、大好き」


『真央…生きて。あたしも大好き…じゃあね』


プツッ

悲しく消えた梨央の声に、真央は涙を流した。

お姉ちゃん…

信じてる…



「小結っ!!萌香っ!!」


廊下には、人がほとんどいない。


「夏帆、早く!!」
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