学校トランプ
小結はE組の前にいた。


「優梨、琴葉行こう」


あたしたちはE組に入った。


「小結、萌香っ…」


ドンッ


「いったぁ…」


あたしはぶつかった額を押さえた。


「西村!?」


「龍っ」


ぶつかったのは龍だった。

よかった、無事で…

夏帆は安堵の溜息をついた。


「西村、これってマジなのかよ!?石橋はいねぇし、海はずっと黙ってるしよ…って弘樹は!?」


龍は自分の髪の毛をくしゃくしゃにして言った。


「うん、本当だよ…弘樹は、いないけど…」


「あいつ、好きなやつぐらい…つーの」


「え?」


「な、何でもねぇよ」


夏帆は不思議そうに首を傾げた。


「海は!?」


琴葉が龍に聞いた。


「あそこ」


「海…」


琴葉…

夏帆が龍が指差した方を見ると、Jokerの持ち主の一人、羽柴海【はしばかい】がいた。

気が抜けたようにイスに座って俯いてる。


「何で…誰も羽柴くんのJokerを盗らないの?」

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