学校トランプ
「ッ――――」


真っ赤に染められた手に驚いて、声が出ない。

これ…

私の、血――?


「トイレで死ぬなんて――可哀想」


可哀想と言っていても棒読みだ。

人を殺しても、何も感じないというの――?


「辻森孝哉と同じところへ行けるのよ?嬉しいでしょう?」


ガッ――

二度目で哀沙は、意識が消えた。

孝哉――――

意識が消える直前、哀沙が見たもの――

それは、死んだはずの一だった。

死んだはずなのに。

時雨は幻覚を見ているんだとばかり思っていた。

でも、哀沙ははっきりと見た。

一が次のターゲットの名前を、時雨に伝えているところを――

次のターゲットは…



『只今の死亡人数…52人』


え…?


「52…人?」


龍は呟く。


「何…嘘、でしょ?何で…え――」


どうして――?


「…」


小結はどこか遠くを見ていた。

萌香…

どうか、あの放送が嘘であってほしい。

小結は願っていた。

このときの不信感を、誰も感じなかった。

あの放送に、ヒントが隠されていたのに――

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