学校トランプ
「どうしよ…もう、死んじゃうよぉ…」


あおいは泣き崩れてる。


「あおい、大丈夫。みんなでいよう?」


優梨は慰める。


「でも、あと20時間以内にJokerを持ってないと…もう一回やるんだよ?」


小結は言った。

またQの言葉を思い出す。

4時間前に流れた放送も、今じゃいろんなことに邪魔されて、ちゃんと思い出すことが出来ない。


「それは――――」


優梨は俯く。


「あと20時間もあるって考えよう?」


琴葉は提案した。


「そうだよ。少しでも、前向きにいよう」


夏帆も琴葉を後押しする。


「小結も…ね?」


小結は何も言わずに空を見ていた。

静まる廊下――

悲鳴が聞こえる教室――

無限に広がる空――

ここで何が起きているか分からない人々。

あたしたちも、いつもの毎日が送れるはずだった。

優梨とあおいと話して、龍の笑顔を見て、弘樹と馬鹿やって…

つーっ

溢れ出す涙。

みんなとの想い出が駆け巡る。

嫌なこともあったけど、

いいこともたくさんあった中学生活――

これから楽しい高校生活が待ってるはずだったのに。

一瞬で消えた、儚い願い。

贅沢でもない願いを壊したこのゲーム。

生き残らなければ――

Jokerを持っていなければ――
< 44 / 79 >

この作品をシェア

pagetop