ダーリンは吸血鬼!?
「―あら、桐夜じゃない。…………」
屋上に待っていたのは
やはりローズだった。
桐夜の顔が見えると一瞬整った顔がパアァと明るくなったが
その隣にいるアタシを見るとすぐに顔を曇らした。
「ローズ、まじめな話がある。」
そう言った桐夜はとても真剣な顔をしていた。
いつもの自信満々な顔とはちょっと…違う。
なぁに?
と少し体制をたてかえて聞き返すローズ。
「暁も聞いとけ。
大事な話だ。」
と言って次に桐夜が
放った言葉は信じられないものだった。
「…ローズ。俺、やっぱ人間を狩るなんてできねぇ。」
………桐…夜…?
何を言ってるの…?