一線  死神は舞う
「・・・どこまで歩くのー?」


我慢の限界だった。



もともと俺は

べらべらしゃべるほうではないが、


いつまでも続く沈黙に

耐えられる性格でもないのだ。



「もうすぐだ。

気を抜くなよ、これから少し

面倒なところを通るからな。」






面倒なところ・・・?








ヴィラは

振り返ることなくそう言った。



意味がよくわからなかったが、

聞き返すこともできなかった。




ただ言われたとおりに、

ゆるみ始めていた気持ちを

引き締める。



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