秘密のお勉強会
「これ位の問題も出来ないのかばかやろう!!!」

バシンとハリセンで肩を叩かれる。
ジンジンと鈍い痛みが走る。

「だから、わかんないんですってぇ!」

泣きそうになりながら訴えると、雄二さんは溜め息をついて、もう一度私ね肩を叩いた。

「グダクダいってんじゃねえ!!
自分の頭で考えて答えをだせっ!
科学つーのは飛び越えた発想がないと延びないんだ!!」

そう怒鳴られ、私は後ろを振り返る。
苦笑いをしている雅人さんがいるが、助けてはくれない。
『片方の邪魔はしない』とは、これの事だったのかと泣きたくなった。


「しゃーねぇーな。
コイツをみてみろ。」

パサリと目の前におかれたのは、ヒントと可愛いらしい文字でかかれた紙が。

均等な文字で書いてあるそれを見ると、この問題についてのヒントが書かれてあった。

「あっ!」

「やっとか。」

ペシンと軽く頭を叩かれた。
痛みは全然なくて、むしろ問題がわかったことで、頭が妙にスッキリしていた。
少し丸い字で、答えを書いていく。
雄二さんもそれを目で追う。

「できました。」

私は鉛筆を置いて、雄二さんを真っ直ぐみた。
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