そのコップは空(ソラ)だった。


「彼は生徒会長だから。心配しないで。」


私は彼の手から離れ、会長のほうへ駆け寄る。


「んじゃ、黒住、呼びかけ運動がんばって」



会長は企んだような笑みを見せ、黒住くんに手を振った。



黒住くんは何か言いたげの顔をして私たちに背を向ける。



「さて本題に入ろうか」


会長は私に顔を向ける。


「会長…。」


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