そのコップは空(ソラ)だった。


私は先生に迷惑をかけないように…一人でも規則を守れるように…と。


それが…風紀委員の役目。


「…そうだな」


彼は隣で微笑む。


「さて、発声練習だ!」


彼はパチンと手を叩き、切り替えたように気合いある声で言った。



「うん!」


いつ、彼との別れが来るかは知らない。


だから今、彼と一緒に頑張ろう。


“ありがとう”と言える日まで。






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