そのコップは空(ソラ)だった。



朝ごはんはあまり喉が通らなかった。


「大丈夫?」


お母さんが心配してくれる。


「うん、今日は副会長になるための…スピーチがあって…。」


すると新聞を読んでいるお父さんがピクリと動く。


「副会長?」


「うん」私はなるべく明るい口調で言った。


「お父さんが嫌がる学校なら…自分の手で良い学校にしてみせるから」


「…そうか」とお父さんは顔をゆがめる。


心配かけてごめん、だけど私、あの学校で頑張りたいの。


彼が居なくなっても…。


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