幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



鳴り止まない拍手の嵐。

光りつづけるカメラのフラッシュ。



…那知君、いっちゃんのことをそういう風に思ってたんだ。


那知君の優しさに、あたしの頬を涙が伝う。


隣にいるいっちゃんも、なんだか幸せそうで。



会場にいる人達も、那知君の話を聞いて泣いている。



…お礼を言うのは、あたし達のほうだよ那知君。


こんなに明るくて、弟思いなお兄ちゃんでありがとう…。



昔、いくら冷たかったなんて関係ない。


大切なのは、「今」だもん。



那知君がいっちゃんのお兄ちゃんだから、いっちゃんは今感動してる。


これはいつまでも消えることのない事実。



結婚披露パーティーが終わるまで、あたし達に向けられた拍手は収まらなかった。




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