幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



いっちゃんと玲がガトーショコラ作りと戦う事、約数十分。

玲はいっちゃんの指導を受けながら、なんとか生地を型に流し込んだみたいだった。



「…疲れた」



「お疲れ、宮本」



いっちゃんも玲もグッタリとしている。


…相当、玲はいっちゃんを困らせていたみたいだったし。

お疲れ、いっちゃん。



あたしはグッタリしている二人を見ながらそう思った。




「…俺、トイレ行ってくる」



いっちゃんは思いっきり背伸びをすると、あたし達にそう告げてリビングを出て行った。



あたしと玲、二人きりの空間。

玲は何も話さない。


あたしがおかしいな、と思った時だった。



「あのね、光里…」



突然、玲が真剣な表情をしてあたしの方を向いてきた。


あたしは思わず息を飲む。




「…あたしがなんでガトーショコラを作りたいって言ってたか教えてあげる」




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