Another:ただキミと一緒にいたかった
琴音ちゃんが一番辛いんだぞ。
美咲が支えてやれ。
今日は学校に連絡いれておく。
兄貴の字だとすぐにわかった。
こういうときに
家族の温かみを感じられる。
家族なんて
ほとんどバラバラなのにな。
兄貴と姉貴は
俺に気を使ってるんだと思う。
小さいときから
母親はいなくて、父親は仕事で。
そんなこんなで
いろいろと二人の上には感謝してる。
態度では
しめせねぇけど。
「今日は・・雨、か。」
ぼんやり空を眺めていると
琴音が起きたのがわかった。
「美・・咲?」
「お、おはよ。
体調、大丈夫かよ?」