Bitter&Sweet



「ただいまぁ……」


キャンプ場から
当然のように
お兄ちゃんのマンションへ
帰ってきたけど


たった2ヶ月
離れてただけで
かつて二人で暮らしてた
この部屋が懐かしく感じる



その不思議な感じに
しばらく呆然と玄関に
立ち尽くした



バッグを持ち
着替えとか
洗濯機に入れようと
脱衣室に入る
お兄ちゃんの背中を見て



慌てて靴を脱ぎ
部屋に上がって
お兄ちゃんのあとを追う



「片付けとか
私がやるから
お兄ちゃんは休んで」



帰り道、
お兄ちゃんに
運転を任せっきりで
私は助手席で
グウグウ寝ちゃったんだ



行きもお兄ちゃんが運転したし
キャンプ場でも
テントから全て
お兄ちゃん任せ



それに
夕べは寝てないし………



そう考えると
鮮明に
お兄ちゃんの肩から腕にかけての筋肉の曲線とか、肌の感触とか思い出して



カァ――――っと
頬が熱くなった



お兄ちゃんは洗濯機の前に
バッグを置き



「じゃ、片付けは明日にして
二人でゆっくり休もうか」



「うん………
あ、今、お風呂の用意するね」


お兄ちゃんの横を通りすぎ
浴槽にお湯を入れた




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