吸血鬼と紅き石
「…こんな所でどうした?」
石を手にしたままのリイエンは、背後から掛かった美声に肩を跳ねさせる。
彼の帰還と手の中の石の存在に慌てて、元あった机の上には戻さずに、どうにか服のポケットにソレを押し込んだ。
「…お、かえりなさい、レンバルト」
そう言って表面上は何事もなかった振りをして彼に向き直る。
「…おう、ただいま」
リイエンの行動とその表情に一瞬眉を顰めたレンバルトだったが、直ぐに返事を返す。
「そういや、さっきあのガキがやけに楽しそうな顔してたが…何かあったのか?」
石を手にしたままのリイエンは、背後から掛かった美声に肩を跳ねさせる。
彼の帰還と手の中の石の存在に慌てて、元あった机の上には戻さずに、どうにか服のポケットにソレを押し込んだ。
「…お、かえりなさい、レンバルト」
そう言って表面上は何事もなかった振りをして彼に向き直る。
「…おう、ただいま」
リイエンの行動とその表情に一瞬眉を顰めたレンバルトだったが、直ぐに返事を返す。
「そういや、さっきあのガキがやけに楽しそうな顔してたが…何かあったのか?」