。*crybaby*゚
割れた花瓶を指を傷つけながらも集める。
目からも指からもこんなに水分を出して、いつか自分は干からびるんじゃないだろうか
指から流れる血をただ呆然と眺める
指の傷よりも心の方がズキズキと痛かった。
片付けた後、職員室に行き担任に花瓶を割ってしまった事を報告し謝る。
「はぁ…。またか高橋。次からこそは気をつけるんだぞ」
"出来ない子ほどかわいい"
なんて言うけどそれぬも限度があるらしい。
めんどくさそうな冷めた瞳
また涙がこみ上げてきそうになる。
早々に担任に別れを告げ、逃げるように帰路についた。