。*crybaby*゚
「貴方のこと」
「…………私、普通の人間ですよ」
言葉の意味が分からず、首を傾ける。
というか私は知らない間に、謎の宗教団体に引き入れられてしまったのだろうか。
「アル、どういう事だ?
もう失敗は許さないと言ったはずだが」
青年が低い声でフードの子を睨みながら言う。
「さぁ?
ちょっとだけ中身が想像と違ってだだけだよ。
いいんじゃない?見た目はそれっぽいし成功ってことで」
飄々とフードの子が答えると、ますます機嫌を悪くした青年からのオーラが恐くなる。
奇妙な状況とあいまって、自然と涙が出てくる。
「あ、泣いてるよ。
取りあえず、上に報告してくる。その間に準備でもさせといたら?」
そう言うや体が淡く光りフードの子は消えた。