切ナクテ、恋シイ、ヒト。
どうして・・・
アタシは・・・。
あんなにしっかり繋がれていたはずなのに。
離したくないって思ったはずなのに。
こんなにも優のことが
好きなのに。
どうして・・・。
どうして侑くんの
思い出がアタシを・・・。
ふと視線を落とすとそこには渡せなかったチョコレートの包みがあった。
そしてアタシは
そのまま雑踏の中、
その場に座り込んで彼のハンカチを握り締めながら
いつまでも声を殺して泣いていた。