切ナクテ、恋シイ、ヒト。
「まだ時間かかる・・・?」
アタシは聞いた。
「うー・・・ん、もうちょいね」
一之瀬さんがノートを見ながら答える。
「なんで?ここ使うん?」
松久保さんがアタシに聞いた。
アタシは慌てて
「あ、そんなんちゃうから、
うん・・・そう」
アタシは曖昧な返事でごまかした。
どうしよう。
アタシはそのままドアにもたれながら
彼女たちに近づくこともせずに焦って愛想笑いだけ続けていた。
嫌な汗が流れてきそう・・・。
するとドアの向こう、背後から男の人の声がした。