想い×絆
…だが、浮かれているのもつかの間だった。

「…邪魔だよ!こっちは急いでんのにっ」

は?前も見ずにぶつかってきたのはあんたでしょ!?
「ちょっと一言謝ったらどうなのよ?!」


男子学生はお構いなくそそくさと教材類を拾い、走り去ってしまった。



私達は唖然としてその場に立ち尽くした。

「何?あの男!?ぶつかっといて謝らないなんて酷いね!」

莉世が怒りをあらわにして言った。

「超ウゼー、あぁいうやつ!いたた…」

「大丈夫??」

「…うん…なんとか…」





隣駅の近くにあるマックで、私達はハンバーガー等を注文し、昼間の混んでいる中でなんとか席を見つけて座った。

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