想い×絆
「…あ〜ぁ、あんなイケメンとぶつかって幸運に思ったのに。そう簡単に出会いなんてやっぱ無いのかなぁ」

私はフライドポテトを次々と口に運んだ。


「そうねぇ…でもまだ分からないよ。確かにうちは女子高で出会いに恵まれない環境だけど、卒業して進学か就職するとしたらまた新しい出会いがあるかもしれないじゃん?」

アイスティーを飲みながら言った。


「えー、それじゃ高校の間は彼氏出来ないで諦めろってやつ?そんなの嫌だー」

「まぁまだ先の事は分からないよ!他にバイト先の出会いとか、合コンで可能性はあるかもしれないし!」


でも残り1年か…。今の状況ではあまり期待は出来なかった。

「ほら、そんな落ち込んだような顔しないで!」

ポンッと莉世が私の背中を叩いた。

「ごめんごめん、…残り1年間最後の高校生活を満喫しようねっ☆」

「そうだよっ!今を楽しまなくちゃ!」


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