超人気トップモデルができるまで【完】
「だよねー」
「あははははっ」
学校に着いたら、あたしはもう一度うつむき加減で過ごす。
周りの笑い声をよそ目に、あたしはスタスタと教室に向かう。
「キャー!!!!」
ビクッとあたしの肩が上がる。
び、びっくりした…何?
声の聞こえた、後ろを振り向くと、人込みをかきわけ、こっちへと向かってくる人の姿が見えた。
あの人、なんか…どっかで見たことあるような…
…まぁいいや。
再び教室へ向かおうとした、その時。
「待って!」
あー!
思い出した!この声!!
さっきの!
「見つけた…」
「…」
「単刀直入に言う!ちょっとついてこい!」
「なっ…!?」
ガバッ!!
ぐるんと自分の視界が逆さまになる。
「やっ降ろしてください!」
やだ…
みんなが見てる…
もう目立ちたくないの!
「いいから!」
もう!
何なの!?