超人気トップモデルができるまで【完】
「よしっ」
それから、学校から少し離れたビルへとつれて行かれた。
四畳半くらいの狭い部屋。床はピカピカに磨かれていて、あるものはソファと植物だけ。
そのソファにあの男は腰をかけた。
何?何なの…
「顔、上げて」
「え…?」
いきなり何言い出すのかと驚いたあたしは、とっさに顔をあげてしまった。
「やっぱり…」
顔を上げてビックリした。
この人、こんなにかっこよかったんだ…
顔がものすごく整っていた。こんなに綺麗な顔、生で見るの初めて…
って、そうじゃなく!
「な、何なんですか!?」
そう言うと、傍によって来てあたしの髪へと手をかけた。
ゆっくり、スルスルッとゴムをはずす。
「なっ、何するの!?」
「俺がさっき言ったこと、当たってんだろ?」
「なっ…」
"お前の嫌いなもの"
"男だろ?"
さっきの出来事が頭をよぎる。
「何を…言ってるの?」