奇跡をあなたに
望が香苗と付き会い始めて一週間がたった。

望が近くにいなくなった今、女子からは陰口を言われる事はあるけど、暴力はない。

勿論、全員私を無視するけど私にとってはそっちの方が楽だった。


望はいつも女子に囲まれて、香苗が側を離れない。


でも、女子の声は聞こえるけど望の声はほとんど聞かない。

香苗の声は私への当て付けか、異様にでかかった。


「ねぇ~望~クリスマスどうする~?香苗指輪ほしいなッ♪」

「まだ先だろ...。」


「いいじゃん♪」


ズキッ

二人の会話を聞いておれるほど私は強くない。
だから教室を出て校庭の椅子に座った。

クリスマス....


10月の中旬くらいだったかな...

望と私がまだ仲良かった頃の話。


「なぁ~幸?」


「何?」


「今年のクリスマス何も予定ね~よな?(笑)」


「失礼なッないなんて言ってないじゃん~てかまだまだじゃん!?」


「あるわけ?(笑)いんだよ~こうゆうのは早く決めたいからな~」


「そうなんだ(笑)..予定なんてないよ。」


「やっぱりな(笑)俺と過ごすか?」


「えッ?」


「俺も幸しか友達いね~しよ。」


そう言って望は私とクリスマスを過ごす事になった。
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