恋戦(コイイクサ)
いくら夜とはいえ、まだまだ暑い。

今シャワーを浴びたところで、また汗を掻くのは分かっていることだ。

だから、シャワーを浴びる必要なんてないはずなのに…。

「サッパリして出掛けたいしね」

独り言を口にし、バスルームへ向かう私がいる。

出掛ける前のシャワーにしろ、ついつい笑みを浮かべながらしてしまうメールにしろ、最近の私は自分でも理解出来ないところがある。

でもそれが新鮮で、なんだか心地よい。

何を着ようかな。なんて悩むけど、クローゼットを開けた私の手は動きを止める。

お気に入りのワンピースを手に取ろうとするが、それを手に取る事はせずに、私はジーンズを掴んだ。

たかが花火だし…。

動きやすい服装の方が動き易くて良いよね。

変に張り切る自分に気付いて、恥ずかしくなった。

瑠璃と私で花火。他に誰が来るかは聞いていないけど、この予感が外れている事はないだろう。

女の子二人で花火なんて有り得ないし、いつもの流れからすれば……

新堂くんと秋武くんも当然参加だろう。



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