恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~


先生は動作を止める事無く言った。



「お前達情報早いな~、まぁそういう事だ。臨時だからな。」






嘘・・・

嘘だよね!?




「教師が好きって言ってたじゃん・・・」


あの時の記憶が蘇る。

初詣での教師への熱い想い。




「臨時だから1年契約なんだ。次は別の所に移る予定。」


淡々と答える先生。


「もうお前らともお別れだな。大崎は田崎と上手くやれよ、・・・柴田は色んな事勉強してけよ。」



お別れの言葉なんかいらない。

先生にずっといて欲しい。

近くにいたいだけなのに・・・何で?









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