恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
サヨナラの前に
明日は遂に終業式。
莉子と仲直りしたものの気が晴れない。
それは先生がこの学校を明日で去ってしまうから。
このままでいいんだ。
先生は私を大勢の中の生徒としか見てないのは確実で、ましてや恋愛感情なんてないんだから。
私はただの生徒。
あなたは先生。
それだけの関係。
それに先生の事全然知らない。
知ってるのはほんのごくわずかで・・・
本当はもっと先生を知りたい。
私の事もっと知って欲しい。
どんどん欲張りになる私。
・・・でもこれ以上好きでいたら”好き”が止まらなくなってしまう。
だったら届かない想いなら諦めよう。