恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~


「…私も大人気なかったって反省してる、…ごめん。私、小春見てたらすぐ誰が好きって分かって…でも小春一つも私に言ってくれないし相談もしてくれない。段々私って小春からしたら親友と思われてないんじゃないかって感じる様になって…」


莉子の目はみるみる涙が溜まっていった。


莉子がそんな風に思ってくれていた事がとても嬉しく、自分のとった行動が悔しくて涙が止まらない。


「私…莉子の事…ずっと前から…親友だと思ってるよ?他のコ達と…一緒にいても…しっくりこないし、莉子が…いないと楽しくない…」


きっと涙で顔がぐちゃぐちゃだ。

でもそんな事よりも莉子の方が何倍か大事。


「小春…私も楽しくないよ…」


私達は恥ずかしげも無く泣いた。


「一緒にご飯食べていい?」

私が言うと、莉子がこう答えた。


「ずっと一緒に食べよう。」





私達もっと仲良くなれる。

ずっとずっとおばあちゃんになるまで親友でいよう。






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