恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~

「小春あんたちょっとおかしいから裏に入ってな、私が変わりに表に立つから。」


そう言って小島さんが私にコソリと耳打ちしてくれた。


こんな姿は職場では見せたことがなかった。


楽しくてやりがいのある仕事だから笑顔でやってこれた。


今、こうやってこの仕事を通して「先生」と出会ってしまった事に嫌悪感を感じてしまう私がいる。

そんな自分が嫌になる。

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