恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
「…すいません…」
私は小島さんに甘え裏に入る事にした。
事務所の机に向かい椅子に座った。
そこには沢山の書類がある中で、今やっている結婚式のリストが目に入ってきた。
今は見たくもないリストに心に反して手が伸びた。
「藤沢 直樹」
そこにはしっかりと「先生」の名前があった。
…なんで、
気が付かなかったんだろ
う。
…なんで
会ってしまったんだろう
。
その夜仕事が手に付かず
そのまま仮眠室へ行った
が一睡も出来ず、
何も変わらないまま早朝
を迎えた。