恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
「その新郎がマジ格好良くて、その周りの友達も結構イケてるらしくてさぁ~。」

ちょっと呆れてしまったけど、保谷さんは婚活真っ只中。

最近の保谷さんは男の人に敏感で、この間なんか勤務中にも関わらず連泊の気になるビジネスマンにフロントでアタックして上司に叱られてたっけ。


「あんたまた痛い目に合うから程々にしときなよ」

小島さんも呆れ気味に保谷さんに釘を刺す。


「…でも私もちょっと気になるかも♪」

そう言って小島さんはグビッとワインを口に流した。



この時は一時の楽しい会話位しか思ってみなかったけど、この後に起こる出来事が待ち構えていたとは…
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