恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
燃え尽きた塔を片付ける私に大谷先輩が声を掛けてきた。
「…約束したのに来てくれなかったね。」
「…すいませんでした。」
約束したのは忘れていない。
きっといい加減な女だと思っているはずだ。
でも大谷先輩には言い訳しない。
それだけ私は先生を好きで、想い続けると強く感じたから。
「先輩、私先輩と居れませんでした。
でも、先輩と約束しました。
私は最低です。ごめんなさい…」