夢みる蝶は遊飛する
「例えばこの最初の○、△、Cは、○がa、△がs、Cがuにそれぞれ対応してるんだよ」
「a、s、u・・・・」
「そう。それをローマ字だと考えて日本語に変換していくの」
そうしてつなげていって、浮かび上がったのがこの文章だ。
あす
みのこく
かいぎしつ
こい
「明日、巳の刻、会議室、来い。
だから私は今日、あそこに行ったの」
暗号に導かれてたどり着いた先には、幸せな今日が待っていた。
「巳の刻っていうのは?」
「午前十時ごろのこと」
これも古文の授業で習った気がするけれど、もちろんなにも言わないでおいた。