夢みる蝶は遊飛する

複雑な感情抜きで一緒にいられる友達はいなかった。

仲間にはなにも言わずに東京を去った。

私の夢はもう無くなってしまったのだから、マネージャーでいても自分の夢を叶えることはできないと思っていた。


そんな私にも、友達ができた。

私に感情をぶつけてくれて、一緒に泣いてくれる友達が。


強くなろうと誓いあえる、互いを高めあえる仲間が。


その仲間を支えることこそが自分の今の夢なのだと、心から思うことができた。


そして、恋も。

誰かといて、心があたたかくなること。

自然と笑顔になっていること。

その人の笑顔を見たいと思うこと。

すべて、はじめてだった。


数えはじめたらきりがないくらいに。

今までしてこなかったこと、やりたくてもできなかったこと、たくさん経験できた。

あの日の涙も心の叫びもすべて、愛おしい。

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