5月1日―幸せの訪れる日―
「ふぅ…」
私はゴロンとベッドに横になる。
そして私のベッドの上に置いてある、ドーナツ型のクッションをぎゅっと握り締めた。
「はぁ…」
さっきの瑞穂ちゃんの言い方…
「蘭くんのお姉さま」
あそこ…凄い強調してた。
その時だけ少し睨んだようなそんな感じだったし……
私が少し蘭の事気にしているのがばれちゃったのかな。
女の子の勘って鋭いって言うし…
まぁでも大丈夫かな。
2人でベッドの上で寝ている様な仲なんだし。
…何??何でちょっと私胸が痛くなってるわけ?
何でなのよ。
私と蘭は、姉と弟。
結ばれてはいけない運命…
…ってこういうと私が蘭の事好きみたいじゃない。
まぁ、蘭の事は好きだよ?
でも、恋愛対象では、ないんだよ。
そう、恋愛対象には、、、入ってないの。
私が好きなのは…樹なんだから。
樹は優しいし、頼りがいがあるし、頭もいいし
スポーツもできるし、かっこいいし、、、できないものはないよきっと。
私はそんな樹に惚れてるんだから。