短編集




「…何も言わなかっただろ。お前の気持ちはそんな程度なんだな」

「ちょ…ちょっと…意味が、」




そう言うと私を睨み付けて、言った





「卒業したらアメリカ、行くってなんで言わねぇんだ」

「…っ!!なんで、知ってるの?」





誰にも言ってないのに、龍ちゃんだけには知られたくなかったのに




「…俺の情報網舐めんな」

「…っ」

「お前にとって、俺は何なんだ。もう好きじゃねぇのかよ」




私の腕を掴まれ、引き寄せられて…龍ちゃんの腕の中





「…龍、ちゃん?」

「いきなり連絡はしねぇし、会社来ねぇし。」

「あ…れは、」





あれは龍ちゃんが言ったんじゃん。
もう来るなって
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