短編集
「…龍、ちゃ…ん」
「会いに来るなって言っただろ」
睨みつけるように私を見る
怖い…っ
逃げたいのに、足が床に張り付いたみたいに動かない
とりあえず、下を向いて龍ちゃんの視線から逃れた
「…あ、明日誕生日でしょ?だから…その…っ…ケーキ…」
次は何て言われるのか怖くて、声が震える
「いらねぇよ」
「だけ…ど、もう…これで最後にする…から、もう会いに来ないから…っ」
だから、受け取って欲しい
「会いに来ないじゃなくて、会いに来れねぇんだろ」
意味のよく分からないことを言われて、顔を上げる
会いに来れねぇ?