短編集
「…今年で最後にするつもりだったから。」
「何を?」
「……。」
言えない。今言えない
また振られちゃう。
「美結?」
優しく髪を撫でて、私に言うように促す
「アメリカ、行くから。龍ちゃんを好きでいるのは終わりにしようと思ったの」
「…っ」
「龍ちゃん、
…ごめんなさい。」
耐えていた涙が頬を伝う。
もう止めることなんて出来ない
たくさん迷惑かけてごめんなさい
たくさん我が儘言ってごめんなさい
龍ちゃん…
「…好きに…なって、ごめ―――」
「謝んじゃねぇ!!」
私を抱きしめて、肩に顔を埋める
「…龍ちゃん?」