旦那様は社長 *②巻*
自分の社長への想いが……怖い。



ゆっくり社長の顔が下りてきて。


あたしは静かに目を閉じた。


でも後、もう数センチというところでタイミングよく邪魔が入る。



「~♪」



その瞬間、ビクッと社長が体を揺らした。


そして……


あたしたちはしばらく至近距離で見つめ合ったまま静止ーー。



「この着信音……」


「……ああ」


それは、あたしたちにとっては厄介な相手。



……そう。


またしてもダースベーダー会長からの呼び出し音。



なぜか胸騒ぎがする。


一瞬あたしたちの表情は曇った。




あたしは直感的に、よくないことが始まる予感がした。



そしてその予感が……



間もなく現実のモノとなり、あたしたち夫婦の関係に亀裂が入ってしまうなんてーー…



この時のあたしは何も知らない。



でもいつだって、あたしたちは会長に振り回されて…


会長があんなことを言わなければ……あたしたち……きっと上手くいっていたのにね。


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