私の道 ―(実話)―
お母さんは私の肩に両手を乗せて、真剣な顔つきで言った。


「だから梨華は生きなきゃダメなの!赤ちゃんの為にも!
3歳の時に離婚してから、ずっと二人で生きてきたじゃない。
梨華に死なれたら…お母さん…」



「ごめんねお母さん!もうあんな事しないから泣かないでっ」




お母さんの涙を見るのは3歳のとき以来だった


私はお母さんを泣かせてしまった


とても親不孝な娘だ…




お母さんは頼れる人が居なくても
たった一人で私を育ててくれたのに


私が欲しいと言った物は、いつも買ってくれた。





無理…してたんだろうな…。





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