アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「ジュリ、うちの大学に来ないか?」





短い沈黙を、ワカマさんは突然の言葉で壊した。





「大学………ですか?」





「うん。これからの目的を見付けるために、目指してみてもいいと思うんだ」





思いもしなかった。





「でも私、頭悪いし。それにもうずっと学校行ってないし」





微笑んだワカマさんは、





「大丈夫さ。ジュリだったらできるから」




そう言いながら、ぽんぽんと私の頭に触れた。




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