甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「は……っ……」



頭に何か当たる。それは、犬の骨みたいな物だった。


「わぉーん!」



え?犬?



一瞬後ろを振り返ると犬があたしを追い掛けて来たのだ。



ものすごい早さで……



「アラン!噛み殺せ!」



「は?なんで犬が」



「わぉーん!」



ひゅんひゅんと小さい石を交わしながらあたし目がけてジャンプ。



「っ……」



その迫力に石につまづいたあたしは、派手に尻餅を付いてしまった。



「ざまーみろ!甘甘王子を独り占めにするから罰があたったのよ!」



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