甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
あたしは買ったことがないけど。あたしの好きなのは、かりんとうと。ケーキだし。



しかも、あたしは寮の部屋の壁にポスター代わりとしてケーキのチラシを貼ってある。



食べた気になって太らないし、何よりも部屋が明るくなるから。



ただあたしが明るくなるからなんだけど。



ケーキの為にあたしは、茶髪にもした。肩よりも長くもした。



まぁ、ほとんど髪伸ばしっぱなしなんだけどね。



月1にケーキのバイキングが家の近くの喫茶店で行われる。


それには、条件があって。茶髪で髪が長い子限定らしい。



だから、あたしは茶髪にも髪も長くした。
しかも、割引までされるからラッキーなんだ。



「蛍さんは、それ買うんですか?」



「買うはずないし、俺は好きじゃないから」



蛍さんは言いながら元の場所に返すと、スタスタ先に歩き出す。



「気にしない。蛍は、八雲が苦手なだけだから……」



梓さんがフォローするようにそう言うと、あたしの肩に手を置いて歩くように促した。



かりんとうだけだから、あたしはカゴも持っていない。



そのままかりんとうだけを持ちながら、あたしは歩き出した。
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