ラズベリー
授業開始のチャイムは
とっくに鳴っていた


「美佳っ、ゴメンね…
素直になれなくて…
美佳は悪くないのに…」


「大地…好きだよ…
いきなり言われて困ったよね…
あたしっ自分のことしか
考えられなくて…
いつもみたいに大地と話したいよ…」


一人で屋上で泣きながら
届かない二人へ
話してた。


いつの間にか
大きくなっていた
大地が好きだと
いう気持ち
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