俺様執事に全てを奪われて
「おかえりなさいませ、乙葉様
今日はお友達の家にお泊りになると、須山様から聞いていたのですが?」

メイドの一人が、わたしに声をかけてきた

わたしは首を振る

「泊ろうと思ったのだが、父からの電話があるのを忘れていた
ああ、須山には帰ったことを言わなくていい
疲れたから、もう寝たい
父と話したらすぐに寝るから、わたしに構わなくていい」

わたしはメイドにそう言って、部屋に向かって歩き出した

広い家を歩き、自分の部屋に戻るとベッドに横になった

疲れた

昨日、ここで元に抱かれた

嬉しかったけど

寂しかった

想いが通じあうと、幸せな行為になるのだろうか?

眠い…

早く父から電話が来ないだろうか?

今夜は早く寝たいんだ

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