俺たちの反抗
俺の心は落ち着いていた。

ゆっくり考えられる時間は元々あったが、最底辺まで落ちたからだろうか。

だいぶ精神的に楽になった。

両親も笑顔を取り戻し、少しは家族に平穏が戻った。

俺はこれからどうしよう。

人間として本当に最低まで落ちた。

落ちる所まで落ちた。

もう恥ずべきものなどない。

一から頑張ろう・・、そう思った。

ガチャッ・・・。

ドアが開いた。

母親・・・・。

それまではいつもと同じだった。

後ろに同級生、クラスメイトがいた。

何をしにきたのだろうか。

病室は恐ろしいぐらい静かになり、緊張感で重い空気になった。

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