俺たちの反抗
「やめるんだ!!バカなことは!!」

警官が叫ぶ。

校庭にいる人間たちがどよめく。

「ひいいい」

校長の泣き声が響き渡る。

「要求に答えろ。おい!お前だよ警官!あんまふざけたこと言ってると校長やっちまうぞ!」

斉藤が彫刻刀を校長の首に突きつける。

「助けてくれ~~!」

校長が叫ぶ。

「おい。命が惜しけりゃ、助けを求めろ。俺らの要求が通れば、お前は死なねえんだ」

斉藤が泣き叫ぶ校長にボソッと言う。

「はい」

校長は敬語で返事をした。

人間というものは見栄も対面も捨てても、生き延びたいものなのだろう。

俺もそうだったさ。
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